Evernoteにしてやられた
いやあ、焦った。今年一番焦ったかもしれない。
Evernoteに保存してあった色々なIDとパスワードの大事な大事なメモを削除してしまった。
まあ、結論から言うと、無事に復元できたわけだけど、500円の出費と精神的苦痛というダメージを受けて、おかげでオイラは胃が痛い。
いや、胃が痛いのは食生活が荒れているせいかもしれないが、とにかくだ。この恨みはらさでおくべきか。
同じ被害にあう人が出てしまわないようにという願いも込めて、以下に記録をしておこう。
前提
1. ID・パスワード保存用のノートに一通りのIDとパスワードをまとめて保存している
2. そのまま保存しているのは怖いので(iPhone落とした時とか)、そのノート全体を暗号化してある(クライアントアプリの「編集」メニュー>「選択したテキストを暗号化」)
3. Evernoteは家のMacとiPhoneで使用。いつでもどこでも必要なIDとパスワードを取り出せる状態
4. Evernote、超便利!
事故の経緯
1. iPhoneいじってて新しくIDとパスワードを作る場面に出くわしたため、忘れないうちにEvernoteに保存しようと考える
2. そのままiPhoneのEvernoteアプリを起動。ID・パスワードを保存したノートを開き、暗号化を解除する(下写真参照)
3. 一番下に新たな情報を入力(下写真参照)
4. ところが、入力を間違えたため、キーボードの削除ボタンを押す
5. その際、勢い余って削除ボタンを一回多く押してしまったところ、元のテキストも全て一気に削除されてしまった
事故後の対応
1. あれ消えちゃうんだ!? と焦るが、アンドゥできるだろうとたかをくくる(この時はまだ軽い気持ち)
2. アンドゥ機能が見当たらず、おおいに焦る
3. 青ざめる。泣きたくなる。胃が痛くなる
4. 気を取り直してGoogle先生にお伺いをたてる。Evernoteには履歴機能があることを知る
5. Macを立ち上げ、Evernoteを開く。「ノート」メニューから「ノートの履歴」を実施
6. しかし、プレミアム会員にならないとこの機能は使えないよ、とEvernoteに突っぱねられる
7. 背に腹はかえられぬ。1月500円のプレミアム会員に申し込む
8. 「ノートの履歴」を再度実施し、過去データをインポート。無事、復元を果たす
9. 履歴機能、超便利!
問題点
1. EvernoteのiPhoneアプリでは、テキストの暗号化を解除した部分が選択状態のような形(上写真参照。うすい緑の部分)になり、削除ボタンを一度押すだけで全部削除されてしまう
2. 同iPhoneアプリでは、そもそもテキストの暗号化がされた範囲に文字を追加できない。テキストの暗号化を完全に解除すれば編集可能になるが、iPhoneアプリには暗号化する機能がないため、編集すると元のセキュアな状態に戻せないということになる(暗号化部分の前後に文字を追加することはできるが、やはり暗号化はできないため丸見えになる)
3. だいたいMacアプリもiPhoneアプリも、UIが直感的に分かりづらい。まだMacはアイコンをマウスオーバーすれば説明がでるからいいけど、iPhoneは押してみないと分からない
教訓
1. 暗号化したノートはiPhoneアプリ上での編集を試みない
2. それ以外のノートもiPhoneアプリ上での編集には注意を払う
3. フリック入力をもっと練習する(いまさら)
…以上だろうか。
正直、オイラはEvernoteをあんまり使いこなせている気がしないので、大事なパスワード情報は別の管理方法を考えた方がいいのかもしれない。1Passwordとか。
しかし、しかしだよ。これだけ著名でファンの多いWebサービスなのだから、あんまり使いこなせていない人や、むしろ初めて使う人にも、分かりやすいUI設計を考えてほしいものだと、恨み言の一つも言いたくなる。
まあ、ターゲットをどこにフォーカスするかって話で、初心者にあわせてしまうと、サービスの良いところがぼやけてしまうということなのかな。
ちなみに言っておくが、プレミアム会員でないと履歴機能を使えないことは、別にいいんだ。そこには文句は無い。
500円払ってしまったことはしゃくなんだけど、マネタイズは大事だと思うから。大いに稼いで、その資金でサービスをより良い方向にハックしていってくれ。
オイラが言いたいのは、iPhoneアプリでも暗号化解除→編集→再度暗号化をできるようにしてほしい、要するにそういうことだ。だって、Evernoteは超便利だからね。
そんなこんな。
太田胃散Aを飲んだら、胃痛おさまった。太田胃散も超便利。