今日もまた、ボールは転がる

消え去っていってしまうものと、辿りつきたいところ。必死に手をのばし続けたい。

時間がないのは甘えという風潮

いやあ忙しかった。さすが師走というべきか、12月は仕事が立て込み、久々にいっぱいいっぱいの日々を過ごしてしまった。
さらには息子がノロウイルスに感染。ウイルスは圧倒的な破壊力で家族全員をなぎ倒し、家庭に甚大な被害を残していった。あれはヤバいね。ちょっとしたトラウマになるよ。
そういうわけで、ブログもずい分ご無沙汰に。Jリーグアウォーズにあわせてオレオレベストイレブン的なネタを用意していたり、選挙、それも主に投票率について思索をめぐらせていたりしたけれど、完全にタイミングを逃してしまった。
12月はただでさえやることの多い忙しい月なわけで、ブログどころではなかったというのが正直なところだ。だいたい、まだ大掃除だって一切やれていないのだ。

そこで思うのが、時間がない、ということ。
意識の高い世界では往々にして、時間がないのは甘えであるとうたわれる。
うん、仕事に関してはオイラもそう思う部分もあるし、実際、後輩や部下に同じようなことを言ったこともある気がする。
けれど、仕事もプライベートも含めて余裕が全然作れない時は、いったいどうしたらいいんだろう。

もちろん、文字通り全く余裕がないというわけではなくて、例えば朝ご飯は必ず食べるようにしているし、出勤前には子どもと少しだが触れ合う時間を作っている。会社との往復時間にスマホで情報収集は欠かさないし、夜ご飯は必ず家で食べて、奥さんと少しでも会話する時間を持つようにもしている。ちょっとした隙間時間で録画したテレビを観たり、スマホゲームをしたりすることもある。
完全なる仕事して寝るだけ状態、というわけではない。ただ、あそびがないのだ。

読みたい本もマンガもある。録画した番組は観るよりも溜まる量の方が多い。勉強したいこともたくさんある。健康のためにはもっと運動も必要だし、睡眠時間も十分ではないかもしれない。純粋なる生活に対してプラスアルファの部分。そういった時間を捻出できていない。
このブログ自体、プラスアルファをもっと意欲的にやっていきたいと考えて、そのためのアウトプットの場としてはじめたのだけど、そもそも時間がないと、どう意欲的に励むかとか、いかにアウトプットするかとか、そういう次元の問題じゃあなくなってしまう。
時間がないという甘えを吐かない人たちは、いったいどういう工夫をしているのだろう。

ひとつよく目にする言説として、本当やるべきことだけにフォーカスしなさい、というものがある。いろんなビジネス書やライフハッカーあたりによく書いてある。
それでいうと、きっとオイラは全然フォーカスできていないんだと思うのだが、うーん、家族との時間は削るどころかもっと増やしたいし、健康を考えると食事と睡眠の時間も削りたくはない。唯一、情報収集の時間はもう少しなんとかする余地があるかもしれないが、自分なりにはすでに妥協しているつもりだったりする。
つまり、自分にとってはすでに最低限のことだけにフォーカスしているつもりなので、そう言われてもなあとどうにもモヤモヤしてしまう。

もうひとつの視点として、それぞれ活動の生産性が低いのではないか、ということも考えられる。
これについてはオイラはあんまり自信がなくて、例の情報収集にしても、もっと効率的な収集方法もあるだろうし、ひとつのニュースアプリを見るのもなんとなく時間がかかり過ぎているような気になってしまう。
ブログに関してもそうで、世のブロガーのみなさんはあんなにも長文でそれでいて質の高い内容のエントリーを、よくもまあバンバンと書き続けられるものだ。オイラも10分や20分で2000字くらい書けたなら、きっと仕事が忙しくても2日に1記事くらいはアップできると思うけど。実際、1時間、下手したら2時間くらいかかるから、なかなか時間的な余裕が無いとブログにも手がつかないのだ。
本当に他の方々からノウハウを学びたいところだが、これはきっと一朝一夕にどうにかなることじゃなくて、やり続けることで上達していく種類のものだろう。しかし、そのための学ぶ時間も続ける時間も足りないという逆説。結局、モヤモヤする。

そう、これを書いていても結論なんか何にもない。モヤモヤしたままだ。

ただ、それが本当にやるべきことなのであれば「時間が足りないから納期が遅れる」となるのが自然で、
「時間ないからできない」というのはおかしな話だろうと、自分でも思う。
結局はモチベーションの問題なわけで、「時間がないと言うのは甘え」はやはりある意味では正しいことなのかもしれない。

でもね、モチベーションを保つのは難しいよ。よく偉人の名言集みたいなところで言われるように、情熱を維持して努力し続けられることこそが才能だと、オイラも本当にそう思う。
そして、甘えたっていいじゃないかとも思う。幸か不幸か、オイラはそこまでストイックな世界に生きていない。ちょっと息抜きしたり、家族との時間を楽しんだり、だらっとする時間が最高に幸せだもの。
これまた名言で日野原重明氏は「いのちとは時間である」的なことを言ったらしい。とてもハッとさせられる言葉だ。これを受けて、時間を有意義に使わなければならない=時間管理がどれだけ大事かみたいな話になるのも分かるけど、いのちを楽しむことも大事で、そのためには息抜きやあそびもなくっちゃ続かないよ、とも思うのだ。少なくともオイラのような凡人には。

いやはや、最後まで結論は何もなくて申し訳ない。ただの垂れ流しだけど、それだけ時間がないことがストレスな日々だったのだ。

そんなこんな。
今日からやっとお休みだあ!!!